でもイタリアにはなんで教会と寺院、聖堂があるのか謎ですよね。
一般的に、「日本で寺院と訳されているもの=教会」だと言えます。
大聖堂はその街を代表する司教座のある教会なので特別に区別されます。
寺院を表す言葉に「テンピオ・Tempio」(英語のTemple)という単語がありますが、こちらは今日では仏教などの寺院を指します。
昔のイタリア語では教会「キエーザ・Chiesa」(英語のChurch)もテンピオと言われていたこともありました。
今では教会に対して寺院にあたるテンピオは使用しません。
寺院と教会は訳す上での都合です。イタリア語の和伊辞書でも、「寺院」と検索すると、「教会・Chiesa」と出ていきます。
イタリア寺院の寺院での服装の注意点は、イタリア服装コラム・冬の教会の服装と、ジーンズで教会に入れることについて書いた記事もご覧ください。
大きな教会のことを日本語で訳すときに「寺院」と訳す傾向にあるようです。
寺院(大きな教会)では警察によるテロ対策の手荷物チェックがある場合がありますが、服装で入れてもらえないということはありません。
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イタリアの寺院での服装は、自由
もちろん寺院でも、ジーパン・スニーカー・リュックでも入ることができます。
今では女性のミニスカートや肩を出していても注意されることがなくなったので、服装は自由になりましたね。
むしろ、ジーンズで寺院に来ている人がほとんどです。
しかし、寺院での服装がどんなに自由になっても、人の信仰心は変わりません。
寺院を観光目的で入ってもかまいませんが、騒いでお祈りをしている人の邪魔になることはしないようにしましょう。
どんな服装でも、よほどのことがなければ寺院から追い出されることはありませんが、外国人としてその国の人たちが大切にしている文化や信仰心は尊重しましょう。
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イタリアは寺院での服装は変わっても、カトリック教会の国
イタリアは無信教の人も多いですし、他の宗教を信仰している人も多いです。
以前はイタリア人の名前はキリスト教にまつわる成人の名前しかつけることができなかったり、寺院などで神の前で誓って結婚した相手とは離婚ができなかったりしました。
今日ではそのような厳しい決まりはなくなりつつあり、寺院に来る服装にも制限はありません。
しかし、今でもカトリック教会の力がイタリアでは強いです。
ローマの中に、カトリック教会の最高指導者であるローマ法王(教皇)のいるバチカン市国があるからでしょうね。
ローマ法王がイタリア国内の寺院に来た際も、たくさんの人が見に来ていました。
イタリアはイエス・キリストが生まれたとされるクリスマスが最も大切な祭日だとされています。
クリスマスイヴのミサ(たいてい12月24日の23時から)とクリスマスイヴのミサ(12月25日の0時から)ではたくさんの人たちで寺院や大聖堂はいっぱいになります。
私も見に行きましたが、その時は誰も写真を撮ったり観光モードではなかったので、自粛しました。
クリスマスイヴとクリスマスのミサは、信者でなくても参加することはできますしジーパンとスニーカーという服装の人もたくさんいました。
最も大切な時なので観光モードは出さず、邪魔にならないようにしましょう。
ミサは司祭さんと信者の人たちが一緒に歌ってお祈りをするので、見学すると興味深くて面白いですよ。
後ろに座っていれば、途中で退席しても邪魔にはなりません。(イタリア人でも途中で帰っている人はいます。)
イタリア一年の服装体験まとめもチェックしてみてください♪